酔っ払った夫と

大人は酔うものである。

酔わない人も居る。飲まない人も居る。

飲む人もいる。

酔っ払って帰ってくる大人もいる。

「おかえり!」

夫が終電逃してタクシーで帰ってきた。

おかえりは夫の言葉である。

「ただいまでしょ」

「飲み会で、先輩に○○って20回言ってきた」

「20回は言いすぎでしょ。言って8回でしょ。」

「シャワーを浴びます」

「今シャワー浴びたら死ぬから、足と顔だけ洗えばいいよ」

「シャワーを浴びたら死にます」

「いや、死なないから、死なせないから。あ、フラグ」

そしてトイレで吐く夫に冷たいお茶を出す。

これは普通のことなのだ。

たとえどんなに酔っ払っていても次の日に、自分が言ったことを忘れていてもそれを突っ込んではいけない。

なぜなら、私も酔っ払うからだ。

お互いのお互いによるお互いのための酔っ払い対処法。

ちなみにお互いが同じように酔ってしまうと、この三原則はきかない。