うんこ
日常で「うんこ」って言わない。
自己紹介分に「生物学的に女」って言っちゃう子でもだぶん「うんこ」って。
言ってると思う。うん、だぶんいきなり矛盾だけど。
私は「うんこ」って言えない。
「うんち」って言う。
どうでもよすぎてこの文章を読んでいる人は知性を数割失っているかもしれないけど。
夫は「くそたれる」って言ってる。
これはすごい。「うんこ」すら通り越して「くそ」を「たれる」。
わたしの「うんち」がもじもじしているところを颯爽と漢としての「くそ」。
これはもうすごい。
それにかかるのが「たれる」
もうぐうのねも出ない。
ぐうとか言った事あるけど。
おー男ですね!男がめちゃくちゃおうんこをしているんですね!って受け取る。
「お花を摘みにいってまいります」とか太刀打ちできない。
言ったけど、「くそが出るんか!」ってドストレートに返された。
「キジを撃ちに・・・」とか変則で言ってみても
「くそ出すんか!」
「くそをせめてうんこに・・・」
「うんこたれる!」
ああ、それでもなお、その言葉は駄目です。NGです。
しかも私うんこって言ってるし。
でも心の中ではうんこって言っても、口にだすのはうんちよ。
ってカマトトぶってもしょーがないしね。
「しかしまて、夫よこれは不毛だ。うんこでもうんちでもくそでも良い。己の健康状態を報告し、お手洗いを独占する許諾を得るのに必要なだけの言葉だ」
「御意」
「ならば、私はバラを出してくる」
行き過ぎた言葉狩りより我が家では「バラ」に決まった。
知性がまた数割失われると思う。